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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第36章 天国に行けば会えるよ…
静かな笑みをたたえながら達也はそう答えた。
「そうか、お父さんと同じ仕事か。ところでお父さんとは会ってないのかな?おじさんも最近はお父さんに連絡したをしたんだが中々繋がらなくてね…」
沢渡は父親である立花の事が気になっていた。
何度か連絡したが繋がらない、いつもなら折り返し連絡が来るのだが、ここ最近は全くその様子は無い。
「私、もうお父さんと離れて7年か8年になります。
私、お父さんが反対したブラジルに行ってほとんど連絡してません」
そう言ってモヒートをグイっと飲んだ。
「そうか…達也くんお父さんと連絡取れないかな?久しぶりにお父さんにも会ってみたくなったよ、達也くんの顔を見ていると」
沢渡は旧友との再会を期待していた。
達也はモヒートを飲み干し、席を立ち、耳元でこう囁いた。
「Se você for ao céu, você encontrará meu pai(アンタが天国に行けば会えるよ)」
「ん?今の言葉は…?」
ポルトガル語だが、一瞬背筋が凍る程の恐ろしさを感じた。
「ポルトガル語でそのうち会えますよって意味です。
私、用事があるのでこれで失礼します。
あ、おじさん、私しばらく日本にいます。
また会う時はここに電話下さい」
達也は携帯番号の書いたメモを沢渡に渡した。
「…そ、そうか。じゃまた連絡するよ」
達也は沢渡の言葉に手を上げ、バーを出て言った。
(そのうち会える?しかも何故ポルトガル語で…)
達也に得たいの知れない恐ろしさを感じ、沢渡は真っ先に千尋の姿が頭に浮かんだ。
会計を済ませ、運転手を呼び、千尋のマンションへ向かうよう命じた。
「そうか、お父さんと同じ仕事か。ところでお父さんとは会ってないのかな?おじさんも最近はお父さんに連絡したをしたんだが中々繋がらなくてね…」
沢渡は父親である立花の事が気になっていた。
何度か連絡したが繋がらない、いつもなら折り返し連絡が来るのだが、ここ最近は全くその様子は無い。
「私、もうお父さんと離れて7年か8年になります。
私、お父さんが反対したブラジルに行ってほとんど連絡してません」
そう言ってモヒートをグイっと飲んだ。
「そうか…達也くんお父さんと連絡取れないかな?久しぶりにお父さんにも会ってみたくなったよ、達也くんの顔を見ていると」
沢渡は旧友との再会を期待していた。
達也はモヒートを飲み干し、席を立ち、耳元でこう囁いた。
「Se você for ao céu, você encontrará meu pai(アンタが天国に行けば会えるよ)」
「ん?今の言葉は…?」
ポルトガル語だが、一瞬背筋が凍る程の恐ろしさを感じた。
「ポルトガル語でそのうち会えますよって意味です。
私、用事があるのでこれで失礼します。
あ、おじさん、私しばらく日本にいます。
また会う時はここに電話下さい」
達也は携帯番号の書いたメモを沢渡に渡した。
「…そ、そうか。じゃまた連絡するよ」
達也は沢渡の言葉に手を上げ、バーを出て言った。
(そのうち会える?しかも何故ポルトガル語で…)
達也に得たいの知れない恐ろしさを感じ、沢渡は真っ先に千尋の姿が頭に浮かんだ。
会計を済ませ、運転手を呼び、千尋のマンションへ向かうよう命じた。