この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第39章 恋してるんだと思う…
こう言っちゃなんだが、楓はもの凄く可愛いというわけでもないし、スタイルが良いってわけでもなく、中肉中背でやや丸みを帯びた輪郭にパッチリとした二重瞼。

まぁどちらかと言えば愛嬌があって良い娘だなぁとは思う。

だが、楓みたいなタイプの娘はキャンパスでよく見かける。

なのに何故か楓の事が頭から離れない。

恥ずかしながら人生の中で母親以外の女と明け方まで話をして、連絡先も交換した。

そのせいなのか、オレは楓を意識し始めた。

好きとかそういう恋愛感情は無いと思うんだが、とにかく今は学校に行って楓に会いたい。

同じキャンパスでも会う機会があるとならば食堂ぐらいか…

…ふと気がついた。

これっていわゆるプラトニックってヤツなのか?

恋愛経験の無いオレは、まるで思春期の童貞みたいにあれこれと妄想していた。

(いや、ダメだ!楓をそんな風に見ちゃいけない!)

もしかしたら、彼氏がいるかもしれないし、いなくても別に好きな人はいるんじゃないかな…

過度な期待はするもんじゃない。

そうこうしているうちに、電車が到着してドアが開いたと同時に乗り込んだ。

空いてる席はあったが、また座ると寝てしまうのでドアの付近で立っていた。

外の景色を眺めながら、やっぱり頭の中は楓の事でいっぱいだ…

ヤベーぞ、こりゃ。
これ以上そんな事ばかり考えていたら本当に好きになってしまうかもしれない。

昨日はKINGDOMでカズのプロデビュー戦や、メインイベントの試合、そして打ち上げでツーショット写真やサイン貰った事の方が嬉しいじゃないか!

だが悲しいかな、今はKINGDOMの事より楓と会ってズーっと話し込んでいた時の方がインパクトが強い…

【ブブー】

マナーモードにしていたオレのスマホがバイブ機能でポケットの中に駆け巡る。

誰だろう?スマホを取り出したらLINEからのメッセージでしかも楓からだ…

【おはよう\(^^)/ゆうべは全く寝てないけど大丈夫?(>_<)】

…オレは多分、恋をしているんだと気づいた。
/266ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ