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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第40章 汚れたオレを浄化させてくれる女性
送った瞬間すぐに既読の表示になった。

何だかドキドキしていた…

どんな返事が来るんだろう。

【(OKのスタンプ)】

…えっ?マジで!

やったぁ~っ!

オレは飛び上がらんばかりに小さくガッツポーズをした。

【マジで!ホントにいいの?】

念のためもう一度送ってみた。

【いいよー(^^)明日作って持ってくるから天気が良かったら外で食べよう】

あぁ…こんな清純派な娘が母親と汚れた関係を持つオレに弁当を作ってくれるとは…

【ありがとーっ!(ありがとうと礼をするスタンプ)】

【じゃあどんなおかずがいい?】

どんなおかずって…オレ何が好物だ?

待てよ待てよ、オレの好きなのって何だ?

あぁ~、思い浮かばない!

…あ、おにぎり。おにぎりがいいな。

【じゃあ、おにぎりなんてどうかな?】

オレは楓に送った。
すぐに既読に返事がきた。

【おにぎり?いいけど具は何がいい?】

…あ、具なんて考えてなかった。

あぁ、何でこうも優柔不断なんだ、オレは!

何がいい?どんな具があったっけ?

【じゃあ明太子のヤツで】

頭に浮かんだのは明太子しかなかった。

【古賀くん、おかずはどんなのがいい?】

今度はおかず?

楓!何故オレをこうも悩ませる!

おかずはどんなのがいいかな…

ったく日頃から食い物には無頓着だから、いざとなったら何が食べたいとか全く浮かんでこない…

おにぎりに…唐揚げ?玉子焼き?そんなもんだろうな。

【あ、じゃあ、唐揚げとか玉子焼きで(お願いしますのスタンプ)】

【(OKのスタンプ)】

…オレは今、青春してるなぁって思った。

それと同時に楓の存在がどんどん大きくなり、汚れの無いあの笑顔がもしかしたら、このオレの汚れきった心身を浄化させてくれるような人物なのかも、と思い、ますます楓に魅かれていった。
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