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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第41章 何故、知ってるんだ?
それまでは母親以外の女は眼中に無かった。
だが、及川楓という異性が現れてから、オレは母親以外の女にも目がいくようになった。
明日楓は、手作りの弁当を持ってきてくれると言う。
オレは今まで母親に弁当を作ってもらった事など一度も無い。
小学校の遠足の時でさえ、コンビニのおにぎりやサンドイッチといった物で、手作りの弁当を食べてワイワイ騒いでいた同級生を見て、一度でいいから母親が作った弁当を食べてみたい、オレは皆が羨ましかった。
だからと言って、夜仕事をしていた母親に弁当を作って!と言った事も無い。
当時は朝方に帰って来て、オレとはすれ違いな生活を送っていたので、とても弁当を作ってなんて言えなかった。
大げさな言い方だが、オレにとっては何物にも変えがたい貴重な出来事だ。
オレは大学に入ってから、高校の頃のようにヒロトやカズと一緒になってMMAサークルを作って夢中に何かをやるという気持ちが失せていた。
総合格闘技は高校を卒業と同時に止めてしまった。
それはヒロトも同じ気持ちで、入学当時、総合格闘技のサークルがあったのだが、以前のように熱くなれる気分でも無く、中途半端な気持ちでサークルに入ってもケガするだけだ、という考えで入らなかった。
だが、及川楓という異性が現れてから、オレは母親以外の女にも目がいくようになった。
明日楓は、手作りの弁当を持ってきてくれると言う。
オレは今まで母親に弁当を作ってもらった事など一度も無い。
小学校の遠足の時でさえ、コンビニのおにぎりやサンドイッチといった物で、手作りの弁当を食べてワイワイ騒いでいた同級生を見て、一度でいいから母親が作った弁当を食べてみたい、オレは皆が羨ましかった。
だからと言って、夜仕事をしていた母親に弁当を作って!と言った事も無い。
当時は朝方に帰って来て、オレとはすれ違いな生活を送っていたので、とても弁当を作ってなんて言えなかった。
大げさな言い方だが、オレにとっては何物にも変えがたい貴重な出来事だ。
オレは大学に入ってから、高校の頃のようにヒロトやカズと一緒になってMMAサークルを作って夢中に何かをやるという気持ちが失せていた。
総合格闘技は高校を卒業と同時に止めてしまった。
それはヒロトも同じ気持ちで、入学当時、総合格闘技のサークルがあったのだが、以前のように熱くなれる気分でも無く、中途半端な気持ちでサークルに入ってもケガするだけだ、という考えで入らなかった。