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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第42章 楓と初デート
オレは食堂に入ると、すぐにヒロトが何人かとテーブルを囲んで話をしていたのが見えた。
「悪ぃな、どうも体調が良くないから、帰るわ」
オレはしんどそうな表情をして、テーブルに置いてあった弁当箱をバッグに入れた。
「大丈夫なのか?」
「…とりあえず帰って薬飲んで寝る。
悪いけど先に帰るゎ」
あまり長話すると、仮病がバレるので、オレはすぐに食堂を出た。
そしてダッシュで楓が待つ、校門へ向かった。
門の外では楓が待っていた。
「お待たせ、それじゃ行こうか?」
「うん」
こうしてオレは小中高、大学という学校生活で初めて授業をバックレた。
後ろめたい気持ちより、オレは楓と二人きりになるという、何とも心地よい気分に浸っていた。
だが、結局駅前の繁華街を彷徨いて入った所がカラオケボックスだった…
いい天気と言ってたのに結局室内に入って、オレたちは歌を歌った。