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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第44章 弁当の中身は
母親は相も変わらず、どこで手に入れたのか、面積の狭いスケスケのランジェリーにエプロンという、いつものパターンだ。

この母親も昔は楓のように清楚な時があったのだろうか?

…多分無いな。

オレは部屋に入り、楓とのLINEの履歴を全て消去して、非表示にした。

スマホをどこかに隠したり、ロックをかけたりも考えたが、それをやると逆に怪しまれるので、ベッドの上にポンと置いて脱衣場で服を脱いで浴室に入った。

今オレの頭の中は、楓と母親の事で半々になっている。

楓の事はポジティブな気持ちで母親の事はネガティブな気持ちという、何とも複雑な気分だ。

身体全体を洗い流し、浴槽に浸かり、ボケーっとしていた。

《オレ、好きな人がいるんだよ。彼女にしたいなぁって娘がいて、もうオレら親子でセックスするのは止めにしないか?》

その言葉が喉元まで出かかっているが、中々言い出せない。

言えばどうなるのか…

またおじさんの力を借りるしかないか。
でもおじさんには母親とは一切そういう関係を持ってないって嘘をついた手前、実はまだ続いてました、なんて事は言えない。

…はぁ、どうしたのもか。
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