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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第48章 ドタキャン
楓の事で頭の中のキャパシティーがオーバーしている。

早く夕方になれ、と思う反面、夕方になったらどうしよう?なんてウジウジした事を考えていた。

オレはポケットからスマホを取り出し、朝の楓にLINEした内容をもう一度見ていた。

見ていて恥ずかしくなった…
もっと気の利いた誘い方にすれば良かったのだろうか?

嬉し恥ずかしな気分と、憂鬱な気分が入り交じり、何だかもうどうしたらよいのか…

…こうやってキャンパス内を見渡すとカップルらしき男女が多いような…

明日はオレもそのカップルの一組になってるのだろうか…

刻一刻と時間は過ぎていく。

待ち遠しいし、まだ夕方になって欲しくない、複雑な心境だ。

いや、早く夕方になって欲しい。
そして楓と飲んで食べて、帰り際に告白しよう!

いつまでも告白しないで彼女だか友達だか分からない関係を続けているうちに楓は他の男に取られてしまうかもしれない。

それだけはイヤだ、絶対にイヤだ。

再び時計に目をやった。

そろそろ講義の始まる時間だ、オレは校舎に入って午後の講義を受けた…だが頭には全く入ってこない。

教授が何を言おうが、何を書こうが相変わらず上の空だ。

おまけに時間が経つにつれ、心臓がバクバクしてきた。

ヤベーよ、これじゃ…

皆こうやって恋愛してきたんだろうなぁ…

考えただけでしんどくなり、いつしかオレは寝てしまった…

恋愛ってこんなにもエネルギーを使うものなのか…





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