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第49章 女々しい…

こんな無気力状態が１週間程続き、帰りの電車の中のドアから夕暮れの風景を、魂が抜けたようにボケーッと眺めている時、カズからLINEが送られてきた。

【次の試合決まったぜ！大晦日のKINGDOMで、対戦相手はオランダのキックボクサーらしいぜ】

そうか、カズは大晦日の格闘技イベントからオファーがきたのか。

【おっ、スゲーじゃん！オランダのキックボクサーって、どんなヤツ？】

LINEでの会話だから、気の抜けた返事はしないで、なるべく喜んだように送ったが、カズには申し訳ないが、ハッキリ言ってどうでもよかった…

【総合で三戦して、二勝一敗の選手らしいが、オレよりキャリアは上だから、何とかして勝つよ】

いいよなぁ、カズは目標があって…

【おぉ、そうか頑張れよ！】

こんな返事しか出来なかった。そしてスマホをポケットに閉まった。

カズのLINEを見て、更にブルーになっていった…