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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第50章 バックレよう!
少なくとも高校でMMAサークルをやってる頃に比べ、15~20キロ近く増えている。
「そのうち痩せるからいいんだよ。とにかく何でもいいから食いに行こうぜ。あ、お前もしかして金無いのか?だったら昼メシぐらい奢ってやるから来いよ」
今度は金欠で満足に飯が食えないと思い込んでやがる…
「わかったよ、行くよ」
オレはヒロトに強引に連れられ、夢遊病者の如く、フラフラと食堂へ向かった。
メニューを見ても何も食う気になれない…
ヒロトがうるさいから、食券販売機の前で何にしようか、決めあぐねていた。
「おい、早くしろよ!後がつっかえてんだぞ!」
振り向くと、オレの後ろに食券を買いに待ってる人達が並んでいた。
「あぁ、申し訳ない…」
オレは一番安いかけそばのボタンを押した。
「お前、かけそばだけかよ?それじゃ足りないだろ?ほら、これでもっと色んな物頼めよ」
ヒロトはポケットから千円札を取り出し、テーブルの上に置いた。
「金が無えワケじゃないんだよ…何かここ数日、食欲が湧かないんだよ」
オレはこの一杯のかけそばさえ、全部食えるかどうかさえ、食欲が無い。
「お前、病院行った方がいいんじゃねえのか?あ、医務室に行けよ。少し診てもらった方がいいぞ」
恋の病は医者でも治せないだろ…
「それよかお前が病院に行けよ。その年で成人病まっしぐらだぞ」
オレは女子が麺類を食べるかのように、そばを少しずつすすった。
ホントに食欲が無い…
どうなってしまったんだ、オレの身体は…
頭に浮かぶのは楓の姿だけ、しかもトレードマークのニーハイを履いて明るく微笑んでいる顔がボンヤリと浮かぶ。
「そうだ、また例の事件あったろ?」
「そのうち痩せるからいいんだよ。とにかく何でもいいから食いに行こうぜ。あ、お前もしかして金無いのか?だったら昼メシぐらい奢ってやるから来いよ」
今度は金欠で満足に飯が食えないと思い込んでやがる…
「わかったよ、行くよ」
オレはヒロトに強引に連れられ、夢遊病者の如く、フラフラと食堂へ向かった。
メニューを見ても何も食う気になれない…
ヒロトがうるさいから、食券販売機の前で何にしようか、決めあぐねていた。
「おい、早くしろよ!後がつっかえてんだぞ!」
振り向くと、オレの後ろに食券を買いに待ってる人達が並んでいた。
「あぁ、申し訳ない…」
オレは一番安いかけそばのボタンを押した。
「お前、かけそばだけかよ?それじゃ足りないだろ?ほら、これでもっと色んな物頼めよ」
ヒロトはポケットから千円札を取り出し、テーブルの上に置いた。
「金が無えワケじゃないんだよ…何かここ数日、食欲が湧かないんだよ」
オレはこの一杯のかけそばさえ、全部食えるかどうかさえ、食欲が無い。
「お前、病院行った方がいいんじゃねえのか?あ、医務室に行けよ。少し診てもらった方がいいぞ」
恋の病は医者でも治せないだろ…
「それよかお前が病院に行けよ。その年で成人病まっしぐらだぞ」
オレは女子が麺類を食べるかのように、そばを少しずつすすった。
ホントに食欲が無い…
どうなってしまったんだ、オレの身体は…
頭に浮かぶのは楓の姿だけ、しかもトレードマークのニーハイを履いて明るく微笑んでいる顔がボンヤリと浮かぶ。
「そうだ、また例の事件あったろ?」