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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第50章 バックレよう!
気がつけば、ヒロトは大盛りの生姜焼き定食を食べ終わっていた。

どんだけ食うの早いんだ、コイツ…ドカ食いするから、こんなに体重が増えるってのに。

「例の?」

何の事だかピンとこない。
第一、オレはそれどころじゃない。

「だからたまにはニュースぐらい観ろよ!昨日また殺人事件があったんだよ、例の関節を外された事件があったろ?で、また新たに犠牲者が出たってニュースでやってたぞ」

…あぁ、確か前にもヒロトにそんな事言われてネットの掲示板を見たっけ。

殺人事件ねぇ…悪いが、今は赤の他人が殺されようと、オレはフラれたショックで、他の事なんかどうでもいいって感じだ。

隣でヒロトが何やら事件の事について色々話してくるが、今はヒロトの存在すらウザく感じる…

「やっぱもういいや、ごちそうさん」

オレはかけそばを半分以上残して、返却口へ返した。

「おい、お前マジでヤバくないか?ちゃんと調べてもらえよ」

「何でもねぇよ、ただ単に食欲が無いだけだって言ってるだろ!」

心配するヒロトをよそに、オレは食堂を出て、例の自販機の側にあるベンチに腰掛けた。

ここで楓の作った弁当を食べたんだよな…

ほんの少し前の事が随分前に感じる…

あぁ、もうオレの中から楓を忘れさせてくれ、いや、消えてくれ!

オレは頭を抱えた。

すると聞き覚えのある声がした。

「古賀くん、何やってるの、そこで?」

ハッ、と頭を上げるとそこには楓が立っていた…

何でこんな時に楓とバッタリ会わなきゃならないんだ!

「…ん、いや別に」

オレは立ち去ろうとしたが、楓は隣に座った。

ったく、何でよりによってこんな時に楓が出て来るんだよ。

気まずい雰囲気がオレの身体を覆うように、どんよりとした気分になった。

「良い天気だね~」

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