この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第52章 古賀くんとなら、付き合ってもいいよ…
「いや、及川は払わなくていいよ。オレ、すぐに戻ってくるから、先に入ってなよ。外は寒いから、中で先に一杯飲んでていいよ」
「良くないよ、それじゃ古賀くんがかなりお金使うでしょ?何だか申し訳なくて…」
いや、金の事なら心配しなくてもいいんだが…
楓は居酒屋の前で、中に入らず、オレの懐事情を気にして、下を向いてる。
どーすっかなぁ。
「じゃ、今度及川が払ってよ。それかもしくはオレと付き合ってくれればいいや、アハハハハ!」
…あ、つい軽いノリで変な事口走ってしまった…
バカかオレは?もしかして酔ってるからこんな事言ったのか?
「…」
また沈黙だ。
楓はずっと下を向いたまま、黙っている。
余計な事、言うから楓が返答に困ってるじゃないか、何てオレはバカなんだろ…
「…いいよ」
……………えっ?
今、いいよって聞こえたような…
「私、古賀くんとなら付き合ってもいいよ…」
楓が恥ずかしそうに下を向いて、ボソッと呟いた。
「あ、え?…あの。じゃあダッシュでコンビニに行くから中で待ってて!」
オレは脱兎の如く、物凄い速さで階段を駆け上がり、ラッシュアワー時の駅の通路で素早く人を避けながら走り、反対側のコンビニに入り、三万程の金を下ろした。オレは舞い上がって、今までこんなに速く走ったのは初めてじゃないだろうか、という程、速く走った。
その金をポケットに突っ込み、またダッシュで階段を駆け上がり、居酒屋の中へ入った…
自分でも信じられない程の速さで元の場所に戻って、息も切らさず、居酒屋の中へ楓が待つ席に入って行った。
…オレ、ついに彼女が出来た!
ついにこの瞬間がやってきた!
オレの遅すぎる春が到来した…
「良くないよ、それじゃ古賀くんがかなりお金使うでしょ?何だか申し訳なくて…」
いや、金の事なら心配しなくてもいいんだが…
楓は居酒屋の前で、中に入らず、オレの懐事情を気にして、下を向いてる。
どーすっかなぁ。
「じゃ、今度及川が払ってよ。それかもしくはオレと付き合ってくれればいいや、アハハハハ!」
…あ、つい軽いノリで変な事口走ってしまった…
バカかオレは?もしかして酔ってるからこんな事言ったのか?
「…」
また沈黙だ。
楓はずっと下を向いたまま、黙っている。
余計な事、言うから楓が返答に困ってるじゃないか、何てオレはバカなんだろ…
「…いいよ」
……………えっ?
今、いいよって聞こえたような…
「私、古賀くんとなら付き合ってもいいよ…」
楓が恥ずかしそうに下を向いて、ボソッと呟いた。
「あ、え?…あの。じゃあダッシュでコンビニに行くから中で待ってて!」
オレは脱兎の如く、物凄い速さで階段を駆け上がり、ラッシュアワー時の駅の通路で素早く人を避けながら走り、反対側のコンビニに入り、三万程の金を下ろした。オレは舞い上がって、今までこんなに速く走ったのは初めてじゃないだろうか、という程、速く走った。
その金をポケットに突っ込み、またダッシュで階段を駆け上がり、居酒屋の中へ入った…
自分でも信じられない程の速さで元の場所に戻って、息も切らさず、居酒屋の中へ楓が待つ席に入って行った。
…オレ、ついに彼女が出来た!
ついにこの瞬間がやってきた!
オレの遅すぎる春が到来した…