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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第55章 どんな車乗ってるの?
相変わらず午前中の講義は眠い…

しかも二日酔いで、風呂にも入らず、歯も磨かないで学校に来てしまった。

ただ楓の作る弁当を食べに来た、それだけだった。

まだ少し頭がガンガンする。
ダメだ、もう寝よう、オレは講義中ひたすら寝ていた。

「…おい、起きろよ!飯だぞ」

ヒロトに肩を揺すられて目が覚めた。

「…え、昼?」

ハッとして、オレは楓の待つベンチに行かなきゃと思い、バッグを持って教室を出た。

「悪ぃ、今日ちょっと用事あって食堂に行かれないから」

後ろを振り向き、ヒロトにそう告げてダッシュで階段を下りていった。

ヒロトに起こされなきゃ、ずっと寝たままだったな。

オレは心の中でヒロトに感謝しつつ、校舎の外へ出た。

いつもの自販機の脇にあるベンチに楓は座って待っていた。

今日は珍しくニーハイじゃなく、黒のストッキングだった。

「遅くなってゴメン!…あ、今日ニーハイじゃないじゃん?」

二日酔いでダッシュしたから、息が切れてゼイゼイしている。



昼間でいい天気とは言え、もう季節は完全に冬だ。

それでも楓は美脚の脚を出すようなファッションだ。

「…うん、ニーハイじゃなく、たまにはストッキングにしてみようと思って。似合うかな?」


「いいよ、すごく似合うし、美脚だからニーハイもいいけど、ストッキングの方が断然良いよ」

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