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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第56章 毎晩のラブコール
明日も?うーん、いや休日までガマンしよう。

「いや、大丈夫だよ。あんなキャンパス内で食べるより、もっと開放的な場所で食べたいから、休日までガマンする」

【そっかぁ、分かった。じゃあ休日は楽しみにしててね】

「うぃっす。たくさん食うからいっぱい作ってくれっす」

【いいよー、任せて】


こんな感じでオレと楓は毎晩電話で会話した。

オレはいつも今日の夕飯、とラーメンだったり、炒飯とか、野菜炒めだの、自分で作った料理を写真に撮って楓に送っていた。

楓はそれを見て、味付けはもう少し塩加減を減らして、とか焼き加減を見て、火力をもう少し強めにして炒めた方がいい、等とアドバイスしてくれた。

他にも色々な話を毎晩して、気づけばあっという間に2,3時間経っていた、なんて事もザラにあった。

お互いの夢を話し、楓は通訳になりたいと言って、英文科を選択した。

オレの夢って何だろう?やや間があって答えたのが、いずれはカズのセコンドに付いて、試合を間近で観てみたいと答えた。

【試合って何の試合?】

オレは総合格闘技の事を話し、高校時代、仲間内で作ったMMAサークルの事を話し、その中の1人がプロの総合格闘家になって、大晦日に試合をする事を話した。

【うゎ…それってプロレスとは違うの?】

オレは分かりやすく、プロレスと総合格闘技の違いを説明会した。

【そっか。亮ちゃんはその友達のセコンドとして、リングの下で見守るのが夢なんだ。何だかいかにも男の子っぽくていいなぁ】

そうだ、楓も大晦日のKINGDOMに誘ってみようかな?

「良かったら大晦日の格闘技イベント観に行かない?一番いい席で観戦できるんだけど」

ただ、総合格闘技だと、馬乗りになって顔面にパンチを浴びせたりする、バイオレンスな場面もあるけど…

【うーん。ちょっと怖いけど、特に年末は今のところ予定も無いし大丈夫かも】

…次はおじさんに土下座してでもVIP席を確保してもらおう。

「ホント?じゃあ、行こうよ!」

こんなやり取りを毎晩して、休日を迎えた。

オレは前日におじさんから車を借りて、マンションの地下でもう一ヵ所確保している駐車場に停めて、その晩は明日に備えて早めに寝た。

そして当日、オレは車に乗り込み、ハンドルを握り、待ち合わせ場所の駅前へと向かった。

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