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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第62章 大晦日の格闘技イベント
オレは食に一切こだわりは無い。
偏食でもないが、これと言った好物が無いのだ。
出された物は残さず食べる。
例え毎回同じ弁当でも、必ず全部食べる。
全寮制の高校に通っていたせいか、食堂の規則として、出された物は残さず食べること、それを叩き込まれた。
とは言え、別のおかずなんて、いざ考えると何も浮かばない。
パエリアはあの時以来食べてないが、さすがに弁当にパエリアは無いだろう、と思い、パエリアという言葉さえ言わなくなった。
「まぁ、何でもいいよ。楓の得意料理なら」
で、結局おにぎりになってしまう…
まぁ、弁当の事はさておき、今日もまた、おじさんにVIP席を3人分取って貰った。
一席10万だから、3人で30万もする。
楓の分のチケットはオレが払おうとしたが、おじさんは
「せっかく彼女が観に行きたいというなら、私が出そう。
その代わり、亮輔くんが社会人になったら、返してもらうからな、ワハハハ」
と一笑された。
渋滞していた通りも徐々に解消され、車はドームまで後数分で着く。
楓なんかより、オレはカズの事が気がかりだ。
無事にリングを下りて欲しい、ただそれだけを願った。
偏食でもないが、これと言った好物が無いのだ。
出された物は残さず食べる。
例え毎回同じ弁当でも、必ず全部食べる。
全寮制の高校に通っていたせいか、食堂の規則として、出された物は残さず食べること、それを叩き込まれた。
とは言え、別のおかずなんて、いざ考えると何も浮かばない。
パエリアはあの時以来食べてないが、さすがに弁当にパエリアは無いだろう、と思い、パエリアという言葉さえ言わなくなった。
「まぁ、何でもいいよ。楓の得意料理なら」
で、結局おにぎりになってしまう…
まぁ、弁当の事はさておき、今日もまた、おじさんにVIP席を3人分取って貰った。
一席10万だから、3人で30万もする。
楓の分のチケットはオレが払おうとしたが、おじさんは
「せっかく彼女が観に行きたいというなら、私が出そう。
その代わり、亮輔くんが社会人になったら、返してもらうからな、ワハハハ」
と一笑された。
渋滞していた通りも徐々に解消され、車はドームまで後数分で着く。
楓なんかより、オレはカズの事が気がかりだ。
無事にリングを下りて欲しい、ただそれだけを願った。