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第64章 再度現れたセコンド

凄惨な結末だった。

3ラウンド3分49秒、アヤックスの袈裟固めからの右のパンチを何発ももらい、レフェリーが試合をストップ。

カズはTKO敗けとなった。

「まだだっ、まだオレはやれる！何で試合を止めるんだっ！」

顔面が腫れ上がり、目尻から出血して、遠目から見るとカズだと判別出来ないくらい、顔が変形していた。

千載一遇のチャンスはこの第3ラウンドの序盤にあった。

ガードポジションで両足をアヤックスの胴体をかに挟みの状態にして、ボディをガードしていた。

この体勢ならば、顔面にパンチは届く事は無い。

上になり、ひたすらガードの上からパンチを連打するアヤックス。

カズは冷静にアヤックスの腕の動きを見て、隙を伺っていた。

そして瞬時にアヤックスの右腕を取り、両足を首に巻き付けた。

カズは三角締めを狙っていた。