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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第14章 好きになったら血の繋がりなんてどうでもいい
罪悪感を持ちながらも、快楽の前でそれは無に等しい。

たかがオレの体内にある、ほんの少量の精液を放出するためだけに裸体に欲情し、タブーを犯している。

「なぁに、罪悪感って?何で罪悪感を感じなきゃならないの、貴方は?いい、亮輔。私はね好きになったら親子だろうが、兄弟だろうがそんなの関係ないの。好きだから亮輔とこういう事が出来て、私は凄く幸せなの」

モラルとかそういうものは無いのだろうか、オレは母親という存在に対して疑問を持ち始めた。

だからオレはマンスリーマンションから学校に通い、全寮制の高校を受験しようと思っているのに…

これが普通の親子ならばオレは何もわざわざ辺鄙な場所にある全寮制の高校なんかに行きたいと思わない。

だが、母親は違う。
血の繋がりなんてどうでもいい、好きなら交わるだけ、親だ息子だと関係ない、単に男と女だからそういう関係になる事に何の抵抗もない。

これが母親の本音なのかよく解らないが、オレはこの言葉でソッコーに着替え、帰る支度をした。

まさか実の母親がこんな考えの持ち主だったとは、オレは失望した。

「帰るよ。卒業するまでマンスリーマンションで過ごしてオレは全寮制の高校に行くつもりだから。こんな事をしていたらオレは間違いなくダメになってしまう。
もうここへは来ないつもりだから」


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