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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第16章 謎の人物、宇棚繁
オレとおじさんはワゴン車の後ろから荷物を出し、階段を上った。
中は八畳程の広さで、二段ベッドが両サイドに設置してあり、白を基調とした壁になっている。ベッド以外はクローゼットと冷蔵庫、それと各個人用の棚が設けられている。

この部屋で今日からオレは過ごすのか…

入寮手続きは、おじさんに手伝ってもらい、自室に荷物を運び込んだ。

だが、オレ以外に他の荷物も置いてある…
オレみたいに事情があって一足早く寮に入ったのかな…


まだ学校も寮も休みのため、食堂も休みだった。

荷物を運び込み終わったオレたちは、ワゴン車で学校から一番近いショッピングモールで、食堂が始まる4月3日までの食料の買い込みを済ませ、レストランで一緒に昼食を食べた。

その際、おじさんはオレに封筒を手渡してくれた。

何だろう、とオレはその封筒を受け取った。

「これから寮生活になるから色々と必要な物があるだろう。中にはその為のお金が入ってるから無駄遣いするんじゃないぞ」

…お金?オレは封筒の中身を確認した。

「…えっ、こんなに?」

はっきりと数えてないが、数十万もの現金が入ってある…いや、いくらなんでもこんなには貰えない、おじさんには世話になってばかりだ、オレの為にどれだけの金額を使ったのか…相当な額に違いない。

「あの、これ受け取れません。だっておじさんオレがここに入るまでいくら使ったんですか?それなのにまたこんなにお金を出してくれて…」

おじさんはオレの言葉を遮るように話した。

「いいから取っておけ。その代わりしっかりやるんだぞ、いいな?」

おじさんはオレの顔を見て、何も言うな、とにかく頑張れ!と励ますような笑顔だった。

「…ありがとうございます。ホントにおじさんには感謝しています。
オレ、もしおじさんが父親だったら、普通に家から通える高校に行ってたと思います」

オレにとって、おじさんは太陽の様な存在だ。いつも明るくオレを照らしてくれる。

おじさんがいたからこそ、オレはここまで頑張れた…

「よし、じゃあこの食料を部屋に持っていこう」

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