この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第18章 アイツだけ特別扱いか?
そして当の宇棚は、既にテーブルに着いてガツガツと食べている。

長い列に並んだテーブルで椅子が人数分置いてある。

だが、宇棚の周りに座る者はいなく、宇棚1人が4,5人分のスペースを使ってるように見える。

皆、宇棚の近くで飯を食うのが嫌みたいだ。

確かに食ってる姿勢、箸の持ち方、テーブルにボロボロとこぼして、子供みたいな食べ方だ。

朝食の時間になると真っ先に食堂に現れ、飯を食う。

夜中にカップラーメンだのスナック菓子だのバリボリ食べているのに、朝食は必ずお代わりする。

コイツだけ特別扱いなのか?


「とにかく、オレたちはもうあの人と一緒の部屋で生活するのは無理です」

オレは寮長に言った。

「僕もです」

「…はい、自分も無理っす…」

ヒロトもカズも同じ意見だ。

「ま、まぁまぁ、皆の言いたい事は解るが、ここは少し目をつぶってもらえないか」

はぁ?

何言ってんだ、この寮長は!

この食堂を見てくれよ!
アイツの近くに座りたくないから、他の連中はアイツが食い終わるのを待ってるんだぞ?

寮長もいつもなら厳しい口調で注意したりするのだが、何でアイツには何も言わないんだ?

「じゃ、僕ら物置小屋でもどこでもいいです。とにかく彼とは生活出来ません!冗談じゃない、飯なんか食ってられっか!」

ヒロトは怒って飯も食わず食堂を出た。

「オレもそうさせて下さい」

「…あの、自分も」

ヒロトの後を追うようにオレとカズも食堂を出た。

何で寮長がアイツに対して何も言えないんだ?

オレら3人は飯も食わず、制服に着替えて校舎へ向かった。

寝不足でおまけに朝食も食い損ねた。

これで授業なんか受けられるワケが無い。

ホントにあの男に関しては謎が多すぎる…
/266ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ