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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第19章 寮長に聞いてみよう
案の定、授業中は眠くて腹が減った。
それはオレだけではなく、ヒロトもカズも同じだった。
オレとカズは同じクラスで席も近い。カズはオレの席の斜め前で、しかも窓際だから春の麗らかな日差しを浴びて、肩肘で頬杖をつきながら時折カクッと頭が動く。
多分寝ているんだろう、オレも同じように片手でシャーペンを持ちながら、教科書を見ているフリをしながら、うつらうつらと心地よい眠りに誘われた。
という事はヒロトも同じように教科書を見ながら眠気と戦ってるのだろう。
それにしても問題はあの男だ。
アイツ、真夜中にカップラーメン食べて、朝食も腹一杯食べてまともに授業を受けてるのだろうか?
クラスが違うので確認は出来ないが、まともに授業なんか受けちゃいないだろう。
じゃなきゃ、一年生を四回もやるなんて普通ではあり得ない。
どんなに成績が悪くても、余程の事が無い限り留年などしない。
しかも三回留年って…
見るからに頭の悪そうなヤツで、会話もまともに出来ない。
会話のキャッチボールというのが出来ないのだ。
とにかく一方的に話まくり、相手の話は一切聞かない。
一応わかりました!とデカイ声で返事をするが、何がどう解ったのか、理解してないだろう。
右から左へ聞き流し、暇さえあればスマホを弄り、何か思い付いたかのように、写真を撮りまくる。
二段ベッドや今自分が食べるカップラーメン、寮の廊下等々…
そんなものを写して何をしてるのか不思議だ。
その日は昼飯を腹一杯食った。
こっちは朝食抜きで授業受けてんだ、とにかく腹が減っていた。
だが問題はこの後だ。
授業が終わって寮に戻るんだが、今夜もあの男は夜中にゴソゴソとうるさくするのだろうか?
それはオレだけではなく、ヒロトもカズも同じだった。
オレとカズは同じクラスで席も近い。カズはオレの席の斜め前で、しかも窓際だから春の麗らかな日差しを浴びて、肩肘で頬杖をつきながら時折カクッと頭が動く。
多分寝ているんだろう、オレも同じように片手でシャーペンを持ちながら、教科書を見ているフリをしながら、うつらうつらと心地よい眠りに誘われた。
という事はヒロトも同じように教科書を見ながら眠気と戦ってるのだろう。
それにしても問題はあの男だ。
アイツ、真夜中にカップラーメン食べて、朝食も腹一杯食べてまともに授業を受けてるのだろうか?
クラスが違うので確認は出来ないが、まともに授業なんか受けちゃいないだろう。
じゃなきゃ、一年生を四回もやるなんて普通ではあり得ない。
どんなに成績が悪くても、余程の事が無い限り留年などしない。
しかも三回留年って…
見るからに頭の悪そうなヤツで、会話もまともに出来ない。
会話のキャッチボールというのが出来ないのだ。
とにかく一方的に話まくり、相手の話は一切聞かない。
一応わかりました!とデカイ声で返事をするが、何がどう解ったのか、理解してないだろう。
右から左へ聞き流し、暇さえあればスマホを弄り、何か思い付いたかのように、写真を撮りまくる。
二段ベッドや今自分が食べるカップラーメン、寮の廊下等々…
そんなものを写して何をしてるのか不思議だ。
その日は昼飯を腹一杯食った。
こっちは朝食抜きで授業受けてんだ、とにかく腹が減っていた。
だが問題はこの後だ。
授業が終わって寮に戻るんだが、今夜もあの男は夜中にゴソゴソとうるさくするのだろうか?