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第21章 えっ？死んだ…？

川田って人は一体何だろう？という感じでオレたちの前に立っている。身長はオレたちと大して変わらず痩せ型の体型だ。

「あの、自分ら一年生の者で古賀と言います。205号室に住んでいて、寮長から聞いたんですが、宇棚って人知ってますよね？」

その瞬間、川田という人物は表情を曇らせた。

「あぁ、まあ知ってるけど。それがどうした？」

何か嫌な事を思い出したのだろうか、その川田という人はオレたちを教室から少し離れた階段の踊り場で話をしようと言って、そこで話を聞くことにした。

「寮長から何を聞いたんだ？」

川田は険しい顔をしていた。

やっぱり宇棚のヤローは相当人に迷惑をかけてたんだ、ったくどうしようもねぇヤツだ。

「あの、一年生の時、宇棚って人と仲良く話してたのが川田さんだって寮長から聞いたもんで…」

ヒロトは寮長から聞かされた事を伝えた。

「…まぁ、確かに一年生の頃はよく話してたけど、アイツあんな感じだから留年して以来、ほとんど見かけなくなってきたからなぁ」

川田は二年生に進級したと同時に棟を移した為か、ほとんど顔を合わせた事が無いという。

「…あ、あの。オレたち同室なんですけど、あの人困るんです…夜中にドタバタとカップラーメン食べたり、スナック菓子食べたりうるさくて…」

カズの言葉に川田は一瞬固まった。
そして急に青ざめた顔をして、表情を強ばらせた。

「その話、本当か？」