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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第21章 えっ?死んだ…?
「えっ?はい、ホントっす。いくら注意点しても【はい、わかりました!】って声だけは大きくて返事をするんだけど、また同じことの繰り返しで。で、寮長に聞いたら、川田って人が一年生の時に仲良くしてたから聞いてみるといいって…」

オレは今までの事を川田に話した。

川田は階段に座り込み、頭を抱えていた。

どうしたんだろう、一体?

「…アイツ去年の秋に交通事故で死んだんだよ…」

…えっ?

「あ、あの意味がよく解らないんですが…」

ヒロトは川田に何の事かサッパリ解らない、と言った。
オレもカズも一緒だ。

「だから死んだんだよ、去年の秋に!」

川田は急に大きな声を出した。

「…えぇ~っ!?」

「ウソっ?」

「…じゃ、オレたちが見たのは…?」

オレたちも瞬時に固まった…

「アイツ、18才になった途端、パチンコやスロットをやり始め、挙げ句に出会い系サイトに登録して、暇さえあればしょっちゅうスマホばっか弄ってさ…で、その出会い系で知り合った女と会うからって出掛けた日に駅前の信号で車に跳ねられ…」

…じゃあ、何?オレたちが見たのは…?

「まさかこのウワサ話がホントにあったとは…」

…一瞬にして凍りついた…

て、事は?あれは…?

「…あぁ、もうオレダメだ」

ヒロトがショックで気を失いそうに壁にもたれかかり、その場で力なく倒れ込んだ。

カズはずーっと固まったままだ。

で、オレは…次の瞬間何があったのか覚えてない…

気がついた時には医務室のベッドだった…

カズもヒロトも一緒でベッドに寝ていた、いや倒れていた。

川田がオレたちを医務室へ運んでくれたみたいだが…

そう言えば、今朝から宇棚の姿が見えないと思ったら…

ショックでオレはまた倒れてしまった。

恐怖の205号室…上級生はそう呼んでいるそうだ…

それ以来、宇棚を見る事は無かった。

オレたち三人は部屋を205号室から308号室へと移り住んだ…

座敷わらしみたいな存在だったのか?

今思い出しても身の毛のよだつ一年生の頃の出来事だった…

そして205号室は開かずの部屋となり、その部屋は立ち入り禁止となって今なお誰も使用していない…

ホントにいるんだ、ああいう亡霊ってのは…

後にも先にも経験した事の無い、奇妙で恐ろしい思い出だった…

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