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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第23章 やや憂鬱な夏休み
オレは母親の下を離れて正解だと思った。

あのまま近所の高校に通っていたら…
オレは高速から眺める高層ビルを久々に見て、奥多摩の自然な風景に慣れてしまったせいか、あぁ、ようやく都心に戻ってきたんだなぁって実感が湧いてきた。

奥多摩も同じ東京都なんだが、23区内と違い、自然に触れる機会が多く、高層ビルの立ち並ぶ都心がゴミゴミして、街もひともひしめき合っている街だなぁと改めて実感した。

高速はこれといった渋滞も無く、スイスイと流れ、一時間前後で母親の住むマンションの前に着いた。

今日からまた母親と過ごすのか…

オレとおじさんは車から降り、運転手の人は先に会社に戻っているようおじさんが命じ、車はそのまま走り去っていった。

「お母さんも亮輔くんに会いたがって、今ちょうどご馳走を作っているところらしいぞ」

おじさんは笑顔でオレの肩をパンと叩いた。

ご馳走ね…
まぁ、おじさんがいる手前、変な事はしないだろう。

そしてドアの前に立ち、チャイムを鳴らした。

「はぁーい」

母親の弾むような声だ。

「亮輔くんを連れてきたぞ」

「あら、随分早いわね」

するとガチャっとドアが開き、母親が出迎えてくれた。

「亮輔久しぶり~っ!少し大人っぽくなったんじゃないの~?」

母親は嬉しそうにオレにハグをした。

ムニュっ…

以前より少し大きめになった胸の弾力がオレの身体を押し付ける。

最後に見た時は3月の末だった。
その時に比べて母親はより艶っぽく、大人の色香を漂わせていた。

Vネックのサマーセーターが大きな胸の谷間をより強調させている。

オレは今までの男だらけの寮生活で、あろう事か、母親の身体で思わず勃起してしまった…

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