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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第25章 今では母が愛おしい
オレは恥ずかしくて言えなかったが、母親に例え相手がおじさんだとしても、オレ以外の相手と身体の関係を持って欲しくない。

いつの間にかオレはおじさんに嫉妬していた。

母親はオレのもんだ!例えマザコンと言われてもいい、独り占めしたいのだ。

「…いや、何となく気になったから聞いただけだよ」

さすがに言葉に出せなかったが、オレ以外の男と関係を持つな!

心の中で何度も母親に叫んでいた。

「もう沢渡さんとは付き合いが長いからね…今は仕事の関係って間柄かもね」

オレを諭すような感じで答えた。

口には出してないが、多分オレの気持ちを察したのだろう、母親は笑みを絶やさずに答えた。

オレが夏休みに入って実家に帰省して数日が経つが、母親はずっと優しげな笑みを浮かべている。

オレは実家に帰省しても勉強だけは続けた。
夏休みの宿題もあるが、進学校故に少しでも勉強を怠るとあっという間に他の生徒と学力の差がついてしまう。

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