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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第26章 高校時代の優等生とヤンキー
…ん?待てよ、父親みたいな存在で思い出した。

おじさんと母親との付き合いはもう10数年の付き合いになるはず。

もしかしたらオレの父親の事を知っているのかもしれない。

「そう言えばおじさんって母とはもうどのくらいの付き合いになるんですか?」

食器を洗い終え、オレはテーブルに着いて改めておじさんに聞いてみた。

「ん?どのくらいっていうのはどういう意味かな?」

おじさんはオレが母親の愛人になってどのくらいになるのか?って思い聞いてるのであろうと思ってるみたいだ。

「君のお母さんとは仕事上での付き合いだよ、何もやましい事なんてしてないから安心しなさい」

それはウソだ。

オレは幼い頃に何度か古いアパートに住んでいた時に母親が隣の部屋から歓喜の声を上げていたのを聞いている。

そっと襖を少し開けると、裸の母親が男の人の上に乗っかり、喘いでいた姿を見て、幼心にこれは見てはいけないものを見てしまった、誰にも言ってはいけない事を見てしまったんだ、と。


その下になってた相手はおじさんだ。
それは忘れようにも忘れる事の出来ない思い出だ。

「いや、そうじゃなくて、母と付き合いが長いのなら、もしかしてオレの本当の父親の事を知っているのかなぁってふと思って聞いてみただけですから」

いくら付き合いが長いとはいえ、オレの父親の事なんて知るはずが無いよな、変な事を聞いてしまってオレは少し恥ずかしくなり、思わず下を向いてしまった。

「…そうか、お母さんはその事について何も言わないのか?」

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