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寝取られ妻 2
第4章 シーン 4
 こうして何気なく一緒に居る事が凄く楽しい。本当は心の奥底に黒い塊があるのだけれど、今はそれを考えたくはない。考えたくはないけれど、いつまでも避けたままでいられる事なのだろうかと不安になる。今までとは違った感情が芽生えこのままではいけないと言う強迫観念がどんどん強くなってくる。
「ねえ…」
 あたしは思い切って彼に聞いてみる事にした。
「風間さんはあたしのことどう思っているの?」
 ストレート過ぎる問いだったかもしれない。
「好きです。」
 ソファに腰掛けたまま俯き加減にして彼から発せられた答えはシンプルだった。
「あたしは友人の妻なのよ。」
 そう言うあたしの言葉は蓮っ葉な娼婦の様だと思った。一瞬彼の表情が硬くなった。
「そうです。大輔の奥さんです。」
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