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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】  涙の味
 紙にはたった四行の漢詩が流麗な女性らしい繊細な手蹟で書かれていた。
「明姫」
 ユンは執務机に突っ伏した。わずか四行の詩からは明姫の哀切な訴えが十分すぎるほど伝わってきた。
 彼女がこれほど自分を求めてくれているのは男としてこの上なく嬉しい。しかし、現況では、明姫に頻繁に逢いにゆくのは難しい。万が一、流刑に処している廃妃に国王自らが逢いにいっていると知れたら、大変なことになる。
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