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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】 涙の味
自分の王としての評判などこの際、どうでも良いが、今度こそ明姫は生命が危ういかもしれない。明姫に毒杯を賜るようなことになれば、幾ら後悔しても取り返しがつかない。もし、そんな状況に追い込まれたら、今度こそ自分は惚れた女を守り抜く。女に毒薬を賜る前に、自分がその毒杯を飲み干して死ぬだろう。
だが、できれば、そんなことにはなりたくないし、したくない。そのためには慎重に行動する必要があるのだ。
ユンは手紙に添えられていた薄蒼の巾着に眼を止めた。巾着を手のひらに乗せて開くと、今度は懐紙に包まれた菓子が現れた。
だが、できれば、そんなことにはなりたくないし、したくない。そのためには慎重に行動する必要があるのだ。
ユンは手紙に添えられていた薄蒼の巾着に眼を止めた。巾着を手のひらに乗せて開くと、今度は懐紙に包まれた菓子が現れた。