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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再生
明姫はいつまでも水面を漂う灯籠を眺めていた。ユンが待ちくたびれて痺れを切らし、先に向こうへ行ってしまっても、まだ水辺に佇んで、たった一つだけ水面を漂う灯籠を見つめていた。
明姫が踵を返して戻ってきた時、ユンはずっと回廊の下に佇み彼女を待っていた。
回廊には、灯籠が軒先に点々と吊されている。ユンはやわらかい笑みを口に一刷けしていた。祭りの夜は薄桃色の眼にも艶やかな布地を張った特別な灯籠を使うが、普段は白っぽい普通の布地を張ったものだ。
祭の夜とは違って地味な灯籠だが、それでも漆黒の闇をささやかに照らしている。数歩あるいて後ろを振り返ると、明姫の灯籠はまだ蝋燭の明かりを点したまま、水面をゆらゆらと漂っていた。
明姫が踵を返して戻ってきた時、ユンはずっと回廊の下に佇み彼女を待っていた。
回廊には、灯籠が軒先に点々と吊されている。ユンはやわらかい笑みを口に一刷けしていた。祭りの夜は薄桃色の眼にも艶やかな布地を張った特別な灯籠を使うが、普段は白っぽい普通の布地を張ったものだ。
祭の夜とは違って地味な灯籠だが、それでも漆黒の闇をささやかに照らしている。数歩あるいて後ろを振り返ると、明姫の灯籠はまだ蝋燭の明かりを点したまま、水面をゆらゆらと漂っていた。