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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再生
「明姫、こちらへ」
手招きされ、明姫はユンの側に行った。ユンが拝礼する側で、明姫も女性式の拝礼を行う。
「お祖母さま、今日は私の妻を連れてきました。私が生涯にただ一人の女と決めた者です」
ユンはあたかも眼前に生きている祖母がいるかのように話しかけた。
「明姫、かつて私は、そなたのお祖母さまに、そなたを大切に守り抜くと誓った。今日はここで、私の祖母に改めて誓うよ。そなただけを愛し守り、側から離さないと」
陵墓を取り巻くように桜の樹が何本か植わっている。都より春の訪れが遅いこの山も今は桜がほぼ満開になっていた。
手招きされ、明姫はユンの側に行った。ユンが拝礼する側で、明姫も女性式の拝礼を行う。
「お祖母さま、今日は私の妻を連れてきました。私が生涯にただ一人の女と決めた者です」
ユンはあたかも眼前に生きている祖母がいるかのように話しかけた。
「明姫、かつて私は、そなたのお祖母さまに、そなたを大切に守り抜くと誓った。今日はここで、私の祖母に改めて誓うよ。そなただけを愛し守り、側から離さないと」
陵墓を取り巻くように桜の樹が何本か植わっている。都より春の訪れが遅いこの山も今は桜がほぼ満開になっていた。