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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第2章 第一話 【桜草】 戸惑いと、ときめきと
「ソンドンと出逢ったのは、やはり、この都の町中だった」
ユンはソンドンとの想い出を一つ一つ噛みしめるように話す。彼にとってソンドンという人物がどれほど大切だったのかを知らしめるようでもあった。
ソンドンとの出逢いは本当に偶然だったという。学問好きなユンが町の古本屋でしこたま書物を買い込み、たくさんの書物を抱えて難儀していたところ、ソンドンが通りかかった。
「欲張りなものだから、一度に十数冊の書物を買い込んでしまった。この家まで持って帰れそうにもなくて、本当に弱り果てていたら、彼が通り掛かって声をかけてくれたんだ」
ユンはソンドンとの想い出を一つ一つ噛みしめるように話す。彼にとってソンドンという人物がどれほど大切だったのかを知らしめるようでもあった。
ソンドンとの出逢いは本当に偶然だったという。学問好きなユンが町の古本屋でしこたま書物を買い込み、たくさんの書物を抱えて難儀していたところ、ソンドンが通りかかった。
「欲張りなものだから、一度に十数冊の書物を買い込んでしまった。この家まで持って帰れそうにもなくて、本当に弱り果てていたら、彼が通り掛かって声をかけてくれたんだ」