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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第20章 第四話 【永遠の少女】 永遠に理解し得ぬ二人
庭園の池は巨大で、到底外から水を引き込んで造りあげた人工のものとは思えない。その汀に大きな桜の樹が植わっており、今、一人の女性が緑陰に立ち、池に向かっていた。
明姫は覚悟を決めたような表情でその女人に向かって真っすぐに歩いていく。
「大妃さま(テービマーマ)」
明姫が呼びかけると、池に向かっていた女がゆっくりと振り向いた。しかし、またすぐに何も見なかったかのように視線は逸れてゆく。
何のこれしき、この程度のことは端から予測していたではないか。明姫は己れを鼓舞しつつ、再度声をかけた。
「大妃さま」
「何事だ、騒がしい」
明姫は覚悟を決めたような表情でその女人に向かって真っすぐに歩いていく。
「大妃さま(テービマーマ)」
明姫が呼びかけると、池に向かっていた女がゆっくりと振り向いた。しかし、またすぐに何も見なかったかのように視線は逸れてゆく。
何のこれしき、この程度のことは端から予測していたではないか。明姫は己れを鼓舞しつつ、再度声をかけた。
「大妃さま」
「何事だ、騒がしい」