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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻
「私は誰が見ても、風変わりな子どもでした。女の子なのに人形遊びより仏像を彫るのが好きで、兄が父から読まされている難しい漢籍を読むのが何より好きだったのです」
「それは確かに変わった子どもだな。よく父御が許したものだ。普通、女の子にはせいせいが〝内訓〟を読ませる程度で、男が読むような難しげな書物は読ませない」
 王は幸いにも春花の話に興味を引かれたようで、続きを待っているようだ。
「父は一応、学者ですから、少し理解があるのです。或いは我が父も少し変わっているのかもしれません。母の方は私が兄の本を読ことを物凄く嫌っていましたし」
「まあ、母御の反応が親としてはごく当たり前だろうな」
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