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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第25章 第二部【身代わりの王妃】 想いのゆくえ
とにかく、そうやって彼女は堂々と正門から宮殿を抜け出すことに成功した。いつもお忍びで町に出るときは塀を乗り越えているのだ。国王の住まいである宮殿が広いのは当然だが、春花はあちこちをひそかに探索した結果、王城を取り囲む塀にも愕くほど低い場所、警備の兵どころか、見回りすらろくに来ない場所があることを知った。
以前に抜け出したときは、そのルートを使ったのである。今回、堂々と正門から出たのたは、せめてもの王への意趣返しのつもりであった。自分だって、その気になれば拘束されずに堂々と正門から出て行けるのだと暗黙に突きつけてやったのだ。
以前に抜け出したときは、そのルートを使ったのである。今回、堂々と正門から出たのたは、せめてもの王への意趣返しのつもりであった。自分だって、その気になれば拘束されずに堂々と正門から出て行けるのだと暗黙に突きつけてやったのだ。