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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て
「あら、あなた、知らないの?」
「一体、何を?」
「新しい中殿さまは確かに以前と同様、領相大監が強引に殿下に押しつけたご正室ではあるけど、実は前とは全然違うのよ」
「違うって、何が違うの。勿体ぶらないで教えて」
「実をいうと、中殿さまは和嬪さまにそっくりなんですって」
「和嬪さまって、私はよく知らないわ。皆が噂してるから、名前はしょっちゅう聞くけどね」
「まあ、私たちは見習いの頃から数えても、まだ後宮生活は十年に満たない程度だから、知らなくても仕方ないのよ。和嬪さまがお亡くなりになったのは、十年以上も前だもの」
「一体、何を?」
「新しい中殿さまは確かに以前と同様、領相大監が強引に殿下に押しつけたご正室ではあるけど、実は前とは全然違うのよ」
「違うって、何が違うの。勿体ぶらないで教えて」
「実をいうと、中殿さまは和嬪さまにそっくりなんですって」
「和嬪さまって、私はよく知らないわ。皆が噂してるから、名前はしょっちゅう聞くけどね」
「まあ、私たちは見習いの頃から数えても、まだ後宮生活は十年に満たない程度だから、知らなくても仕方ないのよ。和嬪さまがお亡くなりになったのは、十年以上も前だもの」