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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀
これですべてが符合した。恐らく成女官は親の治療費と兄の仕官を餌に釣られ、怖ろしい謀に荷担したのだ。
二十歳という歳で見習い女官から一人前になった、つまり昇格が遅かったのも納得できる。大抵は見習いから昇格する女官は、幼くして入宮した者が多い。
大妃殿からの推薦ということで、身元の詮索は敢えてしなかったけれど、成女官は元から女官だったわけではなく、宮殿に潜入するために一時的に女官になりすましたにすぎなかったのである。
しかし、彼女は途中で殺された。何故か?
二十歳という歳で見習い女官から一人前になった、つまり昇格が遅かったのも納得できる。大抵は見習いから昇格する女官は、幼くして入宮した者が多い。
大妃殿からの推薦ということで、身元の詮索は敢えてしなかったけれど、成女官は元から女官だったわけではなく、宮殿に潜入するために一時的に女官になりすましたにすぎなかったのである。
しかし、彼女は途中で殺された。何故か?