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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
これで二年ぶりに抱いた明姫の秘所が慎ましく閉ざされていなければ、誰か別の男に抱かれ続けて花開いたのだと勘違いしてしまうところだ。それほどに彼が知らない間、彼女の身体は成熟を遂げていた。
もっとも、こんな話を本人にすれば、明姫は白い頬を熟した林檎のように染めて嫌がるに違いない。ユンがわざわざやって来るのは、彼女と過ごす濃密な交わりの方が目当てだと泣き出すかもしれない。
もちろん、それもないとはいえない―というより大いにあるかもしれないが、やはり一番は明姫自身に逢いたいからだろう。泣き虫で優しくて、その癖、負けず嫌いで正義感が強い明姫。自分のことより他人の心配ばかりする娘。
もっとも、こんな話を本人にすれば、明姫は白い頬を熟した林檎のように染めて嫌がるに違いない。ユンがわざわざやって来るのは、彼女と過ごす濃密な交わりの方が目当てだと泣き出すかもしれない。
もちろん、それもないとはいえない―というより大いにあるかもしれないが、やはり一番は明姫自身に逢いたいからだろう。泣き虫で優しくて、その癖、負けず嫌いで正義感が強い明姫。自分のことより他人の心配ばかりする娘。