この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠い日の約束。
第3章 言い伝え
次の日の朝一番に麻耶を連れて相良家に向かい、麻耶の両親と三人で話をする。
もちろん、両親が許すはずもない。
葉月が好いていたのは美弥のはず。
なぜ麻耶なのかと問い詰めるが「結婚します」としか言わない。
そんな葉月を見て母親は、「妊娠が本当かどうか決まってから話をしましょう」と話をおさめた。
話が終わり、葉月が部屋から出ようとドアを開けた時、ドアの向こうには美弥が呆然と立っていた。
全てを聞いた美弥は、信じられず、心が追いつかずに倒れてしまう。
その時に美弥は夢を見る。
葉月と麻耶と小さな女の子が楽しそうにしている姿を…
うらやましくてうらやましくて心が張り裂けそうになる。
私を捨てないで、麻耶より私を選んでと口に出そうになった。
その時、手にずしりと重さが乗る。
見てみると血を流した…先ほどまで葉月と一緒に居た少女が美弥の手の中で息絶えていた。
咄嗟に放り投げ、後ずさりする美弥に麻耶は告げる。
『姉様が殺した…姉様が殺した』と
それは自分が2人の中を引き裂いた結果なのだと美弥は悟った。
自分が我儘を言えば、この少女の命を奪ってしまうのだと…
目を覚ました美弥は葉月に告げた。
『麻耶を大切にしてください』と…
それから何事もなく過ぎていく。
ぎこちない関係でも義理の家族として美弥は葉月と接していく。
子供が生まれ、蘭子と名付けられる。
もちろん、両親が許すはずもない。
葉月が好いていたのは美弥のはず。
なぜ麻耶なのかと問い詰めるが「結婚します」としか言わない。
そんな葉月を見て母親は、「妊娠が本当かどうか決まってから話をしましょう」と話をおさめた。
話が終わり、葉月が部屋から出ようとドアを開けた時、ドアの向こうには美弥が呆然と立っていた。
全てを聞いた美弥は、信じられず、心が追いつかずに倒れてしまう。
その時に美弥は夢を見る。
葉月と麻耶と小さな女の子が楽しそうにしている姿を…
うらやましくてうらやましくて心が張り裂けそうになる。
私を捨てないで、麻耶より私を選んでと口に出そうになった。
その時、手にずしりと重さが乗る。
見てみると血を流した…先ほどまで葉月と一緒に居た少女が美弥の手の中で息絶えていた。
咄嗟に放り投げ、後ずさりする美弥に麻耶は告げる。
『姉様が殺した…姉様が殺した』と
それは自分が2人の中を引き裂いた結果なのだと美弥は悟った。
自分が我儘を言えば、この少女の命を奪ってしまうのだと…
目を覚ました美弥は葉月に告げた。
『麻耶を大切にしてください』と…
それから何事もなく過ぎていく。
ぎこちない関係でも義理の家族として美弥は葉月と接していく。
子供が生まれ、蘭子と名付けられる。