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遠い日の約束。
第3章 言い伝え
「華…もうすぐ、冬が終わる…」
言い伝えとは違うことを話しだした。
それが何を意味するのか、分かっている。
「うん…」
「私と華の契約は冬が終わるまで…冬が終わってしまったら…本当に終わってしまうの…?」
終わるという言葉に身体は震えた。
心より先に身体が反応する。
離れなくないと。
「春が終わるまで…一緒にいてほしい…」
俊樹さんの手が震えてるのが伝わる。
私の返事を怖がっている様に思えた。
だから私はすぐさま返事をする。
「…春が終わるまで…一緒にいたい」
息を吐く音が聞こえ、緊張が解かれる気配がする。
私も、またもう少し傍にいられるとホッとした。
抱きしめられている腕が解かれ、身体の向きを変えさせられ真正面から見据えられる。
その顔を見て愛おしいと思ってしまう。
お互いの手がお互いの頬を撫で、お互いの感触を確かめ合う。
いつもキスして抱き合っているのに、改めてお互の存在を確かめ合う。
そして、いつものように唇が重なる。
触れ合っただけで身体がピリピリと浅い電流が走り抜けゾワリと全身の毛が逆立ちしそうになるほど感じた。
言い伝えとは違うことを話しだした。
それが何を意味するのか、分かっている。
「うん…」
「私と華の契約は冬が終わるまで…冬が終わってしまったら…本当に終わってしまうの…?」
終わるという言葉に身体は震えた。
心より先に身体が反応する。
離れなくないと。
「春が終わるまで…一緒にいてほしい…」
俊樹さんの手が震えてるのが伝わる。
私の返事を怖がっている様に思えた。
だから私はすぐさま返事をする。
「…春が終わるまで…一緒にいたい」
息を吐く音が聞こえ、緊張が解かれる気配がする。
私も、またもう少し傍にいられるとホッとした。
抱きしめられている腕が解かれ、身体の向きを変えさせられ真正面から見据えられる。
その顔を見て愛おしいと思ってしまう。
お互いの手がお互いの頬を撫で、お互いの感触を確かめ合う。
いつもキスして抱き合っているのに、改めてお互の存在を確かめ合う。
そして、いつものように唇が重なる。
触れ合っただけで身体がピリピリと浅い電流が走り抜けゾワリと全身の毛が逆立ちしそうになるほど感じた。