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遠い日の約束。
第3章 言い伝え
残された私は言われたとおりにシュラフに入り彼が帰ってくるのをただ待つことにした。
5分もしないうちに2つのカップをもって戻ってきて、一つを私に渡した。

「ホットワイン。冷え切ってるだろうから身体を暖めて寝ようか」

私の横に入りホットワインを口にする。
ゴクリと飲み込めば喉を通り、身体の芯から温まり始める。
ワインと言うことで身体がフワフワとなり眠気が襲い始める。
それに気がついて私の手からカップを取り上げて、一緒にシュラフの中に潜り込んでいく。
腕枕をしてもらい、上から見下ろされればキュンと心が躍る。
そして唇か重なり、ピリッと心地よい電流が体中を走る。
俊樹さんの唇からは、甘い…ワインが注ぎ込まれ、それをゴクリと飲み込んだ。
何度か口移しでワンを飲まされ、そのまま舌が絡み合い激しく求め始める。
ワインと蜜が混ざり合い、口の端から垂れるその蜜を舌で舐め取る仕草に、私の女の中心部分がキュンと疼く。
もっとキスが欲しくて、無意識に身体を起こして俊樹さんの唇を貪る。
何かに取り憑かれたように求めていた。
いつの間にか身体は逆転して、私が上から見下ろす形になっていた。
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