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遠い日の約束。
第4章 本当の気持ち
「で、お前どっちが好み?この夏着るとしたらどっちよ」
意地悪な顔をして聞いてくる春馬に呆れて、思いっきり手の甲をつねった。
「痛っ…おま―――」
「ちゃんと仕事してください」
何かを言いかける春馬を遮ってPCのいかがわしい画面を消した。
春馬は『は~い』と気のない返事をして自分のPCに向かって仕事を始め俊樹さんは渋い顔。
「帰ったら覚悟しててください」
私は俊樹さんの耳元で低い声で告げ自分の席に向かった。
途中振り返りチラリとみると、困ったような表情を浮かべていた。
まったく!!と呆れながら、ここ最近の三人でどうでもいい話ができるようになったことにホッとしていた。
たぶん、春馬と俊樹さんがそれぞれ気を使ってどうでもいい話を作ってくれていると分かっていた。
私が春馬と友達としてうまくいくように。
普通に話せるようになったと言っても、やっぱりどこかぎこちなくて、どこかよそよそしくて、ふたりになると苦痛でしかなかった。
それが今ではふたりになっても苦痛ではなくなっていた。
ただの同僚。
ただの友達。
お互いを理解している戦友。
そんな風に思え、対応できるようになっていた。
二人には感謝してる。
だから、帰っても何もない。
覚悟していてくださいと告げても…別段何もすることはない。
意地悪な顔をして聞いてくる春馬に呆れて、思いっきり手の甲をつねった。
「痛っ…おま―――」
「ちゃんと仕事してください」
何かを言いかける春馬を遮ってPCのいかがわしい画面を消した。
春馬は『は~い』と気のない返事をして自分のPCに向かって仕事を始め俊樹さんは渋い顔。
「帰ったら覚悟しててください」
私は俊樹さんの耳元で低い声で告げ自分の席に向かった。
途中振り返りチラリとみると、困ったような表情を浮かべていた。
まったく!!と呆れながら、ここ最近の三人でどうでもいい話ができるようになったことにホッとしていた。
たぶん、春馬と俊樹さんがそれぞれ気を使ってどうでもいい話を作ってくれていると分かっていた。
私が春馬と友達としてうまくいくように。
普通に話せるようになったと言っても、やっぱりどこかぎこちなくて、どこかよそよそしくて、ふたりになると苦痛でしかなかった。
それが今ではふたりになっても苦痛ではなくなっていた。
ただの同僚。
ただの友達。
お互いを理解している戦友。
そんな風に思え、対応できるようになっていた。
二人には感謝してる。
だから、帰っても何もない。
覚悟していてくださいと告げても…別段何もすることはない。