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遠い日の約束。
第4章 本当の気持ち
仕事をしていると15時を知らせるチャイムが鳴る。
この会社は午前10時と午後15時に10分ずつ休憩時間があり、それぞれがお茶したり、煙草を吸いに行ったりと自由な時間を過ごす。
今日は金曜日、そろそろうるさい人たちがこのフロアーにやってくる。
そう思っていると案の定、女性2人がドアを開けて入ってきた。
行く場所は決まっていて、春馬と俊樹さんの目の前に迷いもせずに行った。
「立花さん、美味しい和食屋さん見つけたんですけど仕事終わってからご一緒にどうですか?」
クルクルに髪の毛をカールしてる小柄な総務の篠原さんが猫撫で声で身体を俊樹さんに擦り寄らせながら聞いた。
もう毎度のことで俊樹さんは苦笑している。
「三宅さんも、奥さん実家でひとりなんでしょう?ご一緒しましょうよ」
ショートカットのすらりと背の高い受付の早坂さんが今度は春馬に言い寄る。
毎週金曜日の15時になると、ふたりは社内一イケメンと称されるふたりに猛アタックをかけていた。
「申し訳ないけど…先約があるんですよ」
「え~先週も、その前も同じ事言いましたよ。いつになったらご一緒してくださるんですか?」
俊樹さんがやんわりと断っても、女の武器を使ってあれよこれよとアプローチする。
この会社は午前10時と午後15時に10分ずつ休憩時間があり、それぞれがお茶したり、煙草を吸いに行ったりと自由な時間を過ごす。
今日は金曜日、そろそろうるさい人たちがこのフロアーにやってくる。
そう思っていると案の定、女性2人がドアを開けて入ってきた。
行く場所は決まっていて、春馬と俊樹さんの目の前に迷いもせずに行った。
「立花さん、美味しい和食屋さん見つけたんですけど仕事終わってからご一緒にどうですか?」
クルクルに髪の毛をカールしてる小柄な総務の篠原さんが猫撫で声で身体を俊樹さんに擦り寄らせながら聞いた。
もう毎度のことで俊樹さんは苦笑している。
「三宅さんも、奥さん実家でひとりなんでしょう?ご一緒しましょうよ」
ショートカットのすらりと背の高い受付の早坂さんが今度は春馬に言い寄る。
毎週金曜日の15時になると、ふたりは社内一イケメンと称されるふたりに猛アタックをかけていた。
「申し訳ないけど…先約があるんですよ」
「え~先週も、その前も同じ事言いましたよ。いつになったらご一緒してくださるんですか?」
俊樹さんがやんわりと断っても、女の武器を使ってあれよこれよとアプローチする。