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遠い日の約束。
第4章 本当の気持ち
「俊樹さん…お願いだから…やめて…」

徐々に間合いを詰めてくる。
俊樹さんのソレが私の秘部に触れた。

「やっ…やめて…」

口では拒否しながら、もうどうすることもできないと心はどこか諦めて目をつぶった。
もう何も見たくなかったから。
全てを閉ざしたいと硬く目をつぶった。


「…」


「…」


「…ごっ…ごめん…」

聞こえてきたのは謝罪の言葉だった。
目を開けてみると、口に手を当てて動揺している俊樹さんがいた。

「ごめん…」

はらりと俊樹さんの瞳から涙が零れる。
私は何も言うことができずに、ただ黙って涙する俊樹さんを見つめていた。
やがて、俊樹さんが私の腕のネクタイを解き、ちりばめられている中からコート探し出して私にかけてくれた。

「ごめん……今日は…ソファーで寝るから…」

ふらりと力なさげにドアに向かう。
その姿がとても寂しそうに見えて声をかけたくなるが、かける言葉が見つからない。
ドアが閉まる瞬間、俊樹さんが少しこちらを見る。
私と目を合わせないかのように下向き加減だった。

「怖かったら…鍵かけていいから…」

そしてパタリとドアは閉まった。
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