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遠い日の約束。
第4章 本当の気持ち
「部長が華の頭を触ってるのを見て無性に腹がたった……三宅さんが華の隣に座って華を触って…華がうれしそうな顔をしてるのを見て…私は…。完全に自分を見失った…華が私しか見ないように見えないように…傷つけるだけなのに…自分の想いを抑えることができなかった…」
空いている腕を顔の上に置いて、自分の思いを口にする。
だけど、それって…自惚れても良いのかな…
俊樹さんも私と同じ思いなんだと自惚れても…
「あっ…あの…俊樹さん…それって―――」
私の言葉を遮るかのように運悪くスマホのメロディーが鳴り響く。
少しの沈黙の後、床に転がっているバッグを拾って私に渡してくれる。
中からスマホを取り出すと画面には『母・携帯』の文字が浮かび上がっていた。
「お母さんから…」
「いいよ。出て」
了解を取ってから電話にでた。
「もしもし?」
『華?元気にしてる?』
いつも元気なお母さんの声にホッとする。
もう1年ぐらい顔を見ていない。
「うん。元気よ」
『仕事頑張ってる?ごはん食べてる?ちゃんと寝てる?』
矢継ぎ早に質問する母親に苦笑しながらも心配してくれることに感謝した。
空いている腕を顔の上に置いて、自分の思いを口にする。
だけど、それって…自惚れても良いのかな…
俊樹さんも私と同じ思いなんだと自惚れても…
「あっ…あの…俊樹さん…それって―――」
私の言葉を遮るかのように運悪くスマホのメロディーが鳴り響く。
少しの沈黙の後、床に転がっているバッグを拾って私に渡してくれる。
中からスマホを取り出すと画面には『母・携帯』の文字が浮かび上がっていた。
「お母さんから…」
「いいよ。出て」
了解を取ってから電話にでた。
「もしもし?」
『華?元気にしてる?』
いつも元気なお母さんの声にホッとする。
もう1年ぐらい顔を見ていない。
「うん。元気よ」
『仕事頑張ってる?ごはん食べてる?ちゃんと寝てる?』
矢継ぎ早に質問する母親に苦笑しながらも心配してくれることに感謝した。