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遠い日の約束。
第1章 運命の出会い
「大丈夫?平気?」
じっと海を見つめていた私を心配そうに見守る。
「この距離なら大丈夫…怖くない」
怖くないといいながら、春馬の手をギュッと握った。
その手を握り返し、裏の駐車場から繋がる螺旋階段を2階まで手を繋いで登った。
ルーフバルコニーに温室みたいな場所が現れ、その中に一対のテーブルと椅子が用意されていた。
特別感満載の場所だった。
ドアを開けて入ると中は快適な温度で薄手の洋服でも大丈夫なほど。
背中に回った春馬が私からコートを脱がせ、ハンガーラックにしまう。
ふたりして海が見えるように横並びに座り、目の前には何も遮るものなどない一面の海が広がる。
普通の人はこれを見てきれいだと思うのだろう。
だけど私は怖い…
知らず知らずのうちに春馬の手を握りしめるほど…私は怖かった。
冬は嫌い。
理由は分からない。
怖い夢を見て寝れない日々が続くほど冬は嫌いだ。
そしてそれと同じぐらいに水も嫌いだった。
海が怖い。
プールが怖い。
お風呂が怖い。
それは小さい頃から苦手て苦労した。
大人になるにつれて日常生活で必要なことはある程度は大丈夫になったが、どうでもいいことは克服できずにいた。
だから海は怖い。
この距離でも本当は怖かった。
じっと海を見つめていた私を心配そうに見守る。
「この距離なら大丈夫…怖くない」
怖くないといいながら、春馬の手をギュッと握った。
その手を握り返し、裏の駐車場から繋がる螺旋階段を2階まで手を繋いで登った。
ルーフバルコニーに温室みたいな場所が現れ、その中に一対のテーブルと椅子が用意されていた。
特別感満載の場所だった。
ドアを開けて入ると中は快適な温度で薄手の洋服でも大丈夫なほど。
背中に回った春馬が私からコートを脱がせ、ハンガーラックにしまう。
ふたりして海が見えるように横並びに座り、目の前には何も遮るものなどない一面の海が広がる。
普通の人はこれを見てきれいだと思うのだろう。
だけど私は怖い…
知らず知らずのうちに春馬の手を握りしめるほど…私は怖かった。
冬は嫌い。
理由は分からない。
怖い夢を見て寝れない日々が続くほど冬は嫌いだ。
そしてそれと同じぐらいに水も嫌いだった。
海が怖い。
プールが怖い。
お風呂が怖い。
それは小さい頃から苦手て苦労した。
大人になるにつれて日常生活で必要なことはある程度は大丈夫になったが、どうでもいいことは克服できずにいた。
だから海は怖い。
この距離でも本当は怖かった。