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遠い日の約束。
第4章 本当の気持ち
『それにしても、元気な声が聞けてよかったわ。心配してたのよ』

「ごめんなさい…最近は怖くなくなってきたの」

『そう?何か変化があったのね。楽しい報告聞けるかしらね』

感が良いお母さんは私の変化に気がついたようだった。
だけど言える様な関係ではない。

「何もないよ?大人になっただけだもん」

『まぁいいわ…早めに連絡頂戴ね。彩の方も予定立てられないだろうから』

「今日中に連絡入れるよ」

『そうして頂戴ね。じゃ、また』

「うん。またね」

ボタンを押して通話を終了した。
彩ちゃんが帰ってくる。
3年ぶりの再開に私の心は弾んで誰かに話したくてウズウズする。
ベッドルームのドアを開けてカウンターで新聞を読んでいる俊樹さんを見つけた。

「俊樹さん!!あのね。彩ちゃんが帰ってくるって。GWにみんなと会いたいって連絡があったって。ものすごく久しぶりなの。」

興奮してぴょんぴょん飛び跳ねて俊樹さんに抱き付いた。
そんな私を見てクスクスと笑う。
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