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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去
今日からGWで3日間実家に帰る。
俊樹さんと離れるのがこんなにも辛いとは思わなかった。
完全に私の心は俊樹さんに溺れていた。
「彩ちゃんに会いたいんでしょ?」
彩ちゃんには会いたい。
会って抱きしめて、ほっぺたにチュッッとキスをしてお互いの存在を確かめ合いたい。
だけど…
「寂しい…」
ぽつんと呟くと、俊樹さんの目尻が下がる。
「私も寂しいよ…華がいないベッド眠るのかと思うと寂しくてしょうがない。けどね。家族は大切にしなきゃね。」
良い子良い子と頭を撫でられると、小さく頷く。
頷いた私に、もう一度深いキスをくれた。
もっと欲しいとねだっても、本当に時間がなくなり慌てて家を出た。
俊樹さんの運転で新幹線乗り場に向かった。
GW初日と言うこともある、そこそこの渋滞にはまりながら、なんとか出発30分前には駅に到着した。
車から降りると悲しみが込み上げてくる。
たった3日なのに私の心は異様に寂しがっている。
寂しいというより…怖い。
もう会えなくなるかもしれないと心のどこかで思ってしまう。
旅行に行く約束もしてるし旅館の予約だってしている。
だからそんなことはないのに、なぜか離れる事を恐れている。
「電話…してもいい?」
手を繋ぎホームを歩きながら聞くと繋がれた手にギュッと力が入る。
「いつでもしてきて。華の声が聞きたくなったら私も電話するから」
「うん…」
覇気のない返事。
俊樹さんと離れるのがこんなにも辛いとは思わなかった。
完全に私の心は俊樹さんに溺れていた。
「彩ちゃんに会いたいんでしょ?」
彩ちゃんには会いたい。
会って抱きしめて、ほっぺたにチュッッとキスをしてお互いの存在を確かめ合いたい。
だけど…
「寂しい…」
ぽつんと呟くと、俊樹さんの目尻が下がる。
「私も寂しいよ…華がいないベッド眠るのかと思うと寂しくてしょうがない。けどね。家族は大切にしなきゃね。」
良い子良い子と頭を撫でられると、小さく頷く。
頷いた私に、もう一度深いキスをくれた。
もっと欲しいとねだっても、本当に時間がなくなり慌てて家を出た。
俊樹さんの運転で新幹線乗り場に向かった。
GW初日と言うこともある、そこそこの渋滞にはまりながら、なんとか出発30分前には駅に到着した。
車から降りると悲しみが込み上げてくる。
たった3日なのに私の心は異様に寂しがっている。
寂しいというより…怖い。
もう会えなくなるかもしれないと心のどこかで思ってしまう。
旅行に行く約束もしてるし旅館の予約だってしている。
だからそんなことはないのに、なぜか離れる事を恐れている。
「電話…してもいい?」
手を繋ぎホームを歩きながら聞くと繋がれた手にギュッと力が入る。
「いつでもしてきて。華の声が聞きたくなったら私も電話するから」
「うん…」
覇気のない返事。