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遠い日の約束。
第7章 囚われた過去
ゆっくりと時間をかけて食べた料理は全て美味しくて、最上級なモノばかりだった。
「今日は素敵な旅館と美味しい食事ありがとう…きっと…ずっと忘れない…」
素直な気持ちを口にする。
「うん…特別な日だからね。」
微笑み私の言葉を嬉しそうに聞いてくれる。
その言葉にやっぱりと思う。
今日は特別といった。
それはきっと、ふたりの記念日になる日だから。
だから素敵な一日にしたかった。
そう思うと金額のことは考えずに甘えようと思う。
素敵な時間を俊樹と過ごしたいから。
私は席を少し移動して、俊樹の横に座った。
寄り添いながら外の景色を眺める。
繋がれた手からつたわる暖かさ。
横にいることが当たり前になった今の関係。
私は世界一幸せな女なのかもしれない。
「お待たせいたいしました。お夜食のおにぎりでございます。」
伊藤さんが顔を出しておにぎりを差し出してくれた。
「ありがとう。それと馬車を用意していただけますか?」
「はい。ご準備できていますのでいつでもお戻りいただけます」
「じゃあ、戻ろうか?」
「うん」
もっとノンビリしていてもいいのだけど、早くふたりっきりになりたかった。
誰にも邪魔されない空間に…
きっと俊樹も同じことを思ってる。
だって、さっきから私の握られている手を人差し指でコチョコチョしてちょっかいをだしてきてるから。
「今日は素敵な旅館と美味しい食事ありがとう…きっと…ずっと忘れない…」
素直な気持ちを口にする。
「うん…特別な日だからね。」
微笑み私の言葉を嬉しそうに聞いてくれる。
その言葉にやっぱりと思う。
今日は特別といった。
それはきっと、ふたりの記念日になる日だから。
だから素敵な一日にしたかった。
そう思うと金額のことは考えずに甘えようと思う。
素敵な時間を俊樹と過ごしたいから。
私は席を少し移動して、俊樹の横に座った。
寄り添いながら外の景色を眺める。
繋がれた手からつたわる暖かさ。
横にいることが当たり前になった今の関係。
私は世界一幸せな女なのかもしれない。
「お待たせいたいしました。お夜食のおにぎりでございます。」
伊藤さんが顔を出しておにぎりを差し出してくれた。
「ありがとう。それと馬車を用意していただけますか?」
「はい。ご準備できていますのでいつでもお戻りいただけます」
「じゃあ、戻ろうか?」
「うん」
もっとノンビリしていてもいいのだけど、早くふたりっきりになりたかった。
誰にも邪魔されない空間に…
きっと俊樹も同じことを思ってる。
だって、さっきから私の握られている手を人差し指でコチョコチョしてちょっかいをだしてきてるから。