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遠い日の約束。
第7章 囚われた過去
私の身体はブルリと震えた。
そんな私を見て俊樹の顔が歪む。
私が今の話を聞いて、恐がっていると思ったに違いなかった。
正直、俊樹の話は衝撃だった。
衝撃過ぎて何も言葉がでなかった。
それは、彼がしたことに対してではない。
そのことに対して俊樹が思い悩み苦しんでいたことが衝撃的だった。
小さい子供が人を助けることがどんなに大変なのか想像がつく。
冷たい湖に飛び込み必死で這いあがることがどんなに難しいことか分かる。
それでも助けられないと思った時、私の為に一緒に死のうとしたことに衝撃と、それ以上に愛情を感じた。
それは恋とか、そんな生ぬるいものではない。
大人も顔負けするぐらいの大きな愛なのだと。
「俊樹…」
何かを言いたい。
伝えてあげたい。
だけど上手く言葉がでてこない。
そんな私の想いをよそに語る。
「おじさんの腕の中でぐったりしている華を見て…ホッとしたのと同時に華の命を諦めかけた自分が腹ただしかった。そして悔しかった。なんで自分は子供なんだろう。どうして私は大人ではないのだろうと…そう嘆きながら、抱きかかえられている華に手を伸ばしたけど届かなかった…これが今の僕と華の距離なんだと突きつけられた…」
そんな私を見て俊樹の顔が歪む。
私が今の話を聞いて、恐がっていると思ったに違いなかった。
正直、俊樹の話は衝撃だった。
衝撃過ぎて何も言葉がでなかった。
それは、彼がしたことに対してではない。
そのことに対して俊樹が思い悩み苦しんでいたことが衝撃的だった。
小さい子供が人を助けることがどんなに大変なのか想像がつく。
冷たい湖に飛び込み必死で這いあがることがどんなに難しいことか分かる。
それでも助けられないと思った時、私の為に一緒に死のうとしたことに衝撃と、それ以上に愛情を感じた。
それは恋とか、そんな生ぬるいものではない。
大人も顔負けするぐらいの大きな愛なのだと。
「俊樹…」
何かを言いたい。
伝えてあげたい。
だけど上手く言葉がでてこない。
そんな私の想いをよそに語る。
「おじさんの腕の中でぐったりしている華を見て…ホッとしたのと同時に華の命を諦めかけた自分が腹ただしかった。そして悔しかった。なんで自分は子供なんだろう。どうして私は大人ではないのだろうと…そう嘆きながら、抱きかかえられている華に手を伸ばしたけど届かなかった…これが今の僕と華の距離なんだと突きつけられた…」