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遠い日の約束。
第7章 囚われた過去
「そんなわけないよ…消えるわけがない」
俊樹の想いを聞きながら自然と涙が零れる。
私たちはお互いに涙を流しながら自分の思いを口にする。
「キスをして、抱きしめて…華も私を求めてくれているのかもしれないと思っても、華はすぐ心を閉ざしてしまう。愛されていると思うのは私の錯覚かもしれない。まだ初めにした約束を守っているのかもしれないと…いつも不安だった。もし、あの約束だけで縛っているのなら、もう解放してあげないといけない…そう思い始めた時、三宅さんと部長と親しくしている姿を目の当たりにして…こんなにも傍にいるのに、こんなにも愛しるてるのにと…我を忘れて酷いことをした。ひとりにしちゃダメなのに一人にして二重にも傷つけてしまった…やっぱり私は傷つけることしかできない]
一旦言葉を止め、儚く笑う。
「傍にいることで傷つけることしかできないのなら離れるしかないと思った…ちょうどGWに帰ることになったから、その時に全てを話して終わりにしようと思った。だけど全てを話して受け入れてくれたのなら一生守って行こうと…だからここに決めた。どちらにせよ、華と想い出が欲しかった。最後に幸せだった想い出が…」
俊樹の想いを聞きながら自然と涙が零れる。
私たちはお互いに涙を流しながら自分の思いを口にする。
「キスをして、抱きしめて…華も私を求めてくれているのかもしれないと思っても、華はすぐ心を閉ざしてしまう。愛されていると思うのは私の錯覚かもしれない。まだ初めにした約束を守っているのかもしれないと…いつも不安だった。もし、あの約束だけで縛っているのなら、もう解放してあげないといけない…そう思い始めた時、三宅さんと部長と親しくしている姿を目の当たりにして…こんなにも傍にいるのに、こんなにも愛しるてるのにと…我を忘れて酷いことをした。ひとりにしちゃダメなのに一人にして二重にも傷つけてしまった…やっぱり私は傷つけることしかできない]
一旦言葉を止め、儚く笑う。
「傍にいることで傷つけることしかできないのなら離れるしかないと思った…ちょうどGWに帰ることになったから、その時に全てを話して終わりにしようと思った。だけど全てを話して受け入れてくれたのなら一生守って行こうと…だからここに決めた。どちらにせよ、華と想い出が欲しかった。最後に幸せだった想い出が…」