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遠い日の約束。
第7章 囚われた過去
「今日、ここに来て私の想いを伝えたいって。いつも優しく包んでくれている俊樹だったらきっと受け止めてくれる。そう思ってもふとした瞬間にその思いは消えて今の関係が終わってしまうんじゃないかって不安になる。この関係が終わってしまうのなら今のままでいいのかもしれないって逃げ腰にもなっちゃうの……だけど彩ちゃんが背中を押してくれてね…みんなが私の幸せを願ってくれてるのが分かったから、私も幸せになっていいんだって思ったから…」
「…華は幸せになっていいんだよ。」
こんな時でも私の欲しい言葉をくれる。
「うん…俊樹と幸せになりたい…」
そう伝えると俊樹は優しく笑ってくれた。
その笑顔を見て泣きそうになる。
「私…こんなに泣き虫じゃないのに…俊樹と会って弱くなった自分を実感する。人は恋をすると強くなるっていうけどあれは嘘だね。恋をすると弱くなる。些細なことで動揺してしまう…もっと早く話せばよかったね。お互い思っていたことは同じだった。幸せなことも不安なことも同じように感じてたんだね」
「…華は幸せになっていいんだよ。」
こんな時でも私の欲しい言葉をくれる。
「うん…俊樹と幸せになりたい…」
そう伝えると俊樹は優しく笑ってくれた。
その笑顔を見て泣きそうになる。
「私…こんなに泣き虫じゃないのに…俊樹と会って弱くなった自分を実感する。人は恋をすると強くなるっていうけどあれは嘘だね。恋をすると弱くなる。些細なことで動揺してしまう…もっと早く話せばよかったね。お互い思っていたことは同じだった。幸せなことも不安なことも同じように感じてたんだね」